父の日です。
父の日に向けていろんなプレゼントを準備しているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
僕の父は既に亡くなっています。僕が高校2年生のときです。何か過去に辛いことがあったのか時々ご飯も食べず1週間ほど日本酒オンリーで生活していたりしました。最終的にはお酒の飲みすぎで内蔵をボロボロにして家で吐血。お酒を飲んでは母に当り散らしていた父ですが病院に搬送された時には手の施しようがなくそのまま帰らぬ人となりました。
既に亡くなった父ですがせっかくの父の日ですので何かプレゼントできないかなあと考えてみました。
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父の日にプレゼントしたことないや
振り返ってみると僕は父の日にプレゼントをしたことがありません。
昭和の時代なのであまりそういう習慣がなかったことや父が亡くなった時でも高校2年生であった僕にはお小遣い程度の金銭的自由しかなくまたインターネットも発達していない時代だったことさらに周りの友達からもそのような話は一切なかったことなどが理由だと思っています。
今考えれば何かしらプレゼントしてあげて喜ぶ顔を見てみたかったな~と思います。
お父さんが存命のかたがたにお伝えしたいのですがプレゼントを贈るか贈らないか迷っているうちにお父さんがいなくなってしまう可能性もあります。
人間ですからね。
「親孝行 したいときに 親はなし」
との川柳がありますが、まさにその通りだと思います。
もし父の日に何かプレゼントしたとしたら
僕が、父が存命中に何かプレゼントしようとしたならば。
とっても変なお話なのですがやはり父がよく愛用していたお酒かタバコだったと思います。
普段はめったに酒を飲まない父でしたがお酒を飲むときは何かの記憶を忘れたいように暗い顔をして、時には涙を流して飲んでいました。僕の父は戦争も経験しており兵隊として満州(今の中国北東部)の当時ソ連との国境であるアムール川周辺の警護についていたと、生前父が話していたのを覚えています。
その後、終戦間際に本土が危うくなったということで日本の高知南部の警護任務に移ったようですがそのまま満州にいたらソ連侵攻の影響を受けてシベリア拘留となっていたかもしれませんね。
戦時中になにかあったのかそれとも戦争が終わってからの人生でなにかあったのか今の僕には知りようがありませんが何か忘れたい記憶を消すように酒を飲んだりまるで人生の、人の業を煙にして天に昇らせているような父のタバコを吸う姿をみているとやはりプレゼントは日本酒かタバコだっただろうなと考えてしまいます。
どちらも身体に悪いんですけどね。
実際、父も身体を壊しましたし。
でも、なぜか、私の父にプレゼントするとしたら酒とタバコとしか思えないのです。タバコ、煙いから嫌いなんですけどね、僕は(笑)
そうだ父の日にプレゼントしてみよう
亡くなった父にもプレゼントを贈ることは可能です。
そうです。
墓前に供えればいいのです。何年前かの父の日、僕は父が酒屋でよく飲んでいた日本酒のワンカップを買って墓参りがてら父の墓前に供えました。お墓をきれいにして花を交換し、ワンカップの酒を供える。
墓前で目をつぶって手を合わせていると父の声が聞こえたような気がしました。
「わかってきたじゃないか」
父は頑固親父を絵に描いたような性格だったので。
もし生前に子供から何かされればきっと照れながらそんなことを言ったに違いない。
一瞬で聞こえなくなったその声の余韻を感じながら僕は墓前を後にしたのでした。
亡くなった父に贈る父の日のプレゼント。故人への贈り物はどう扱う?~まとめ~
いかがでしたでしょうか。
お父さんが既に故人となられていたとしても墓前に供えるなどして贈り物をすることは可能です。お父さんが好きだったものはなんですか?お父さんはどんなものをもらったら嬉しいだろう?僕が故人となった時に子供たちがそんなことを考えてくれていたら僕はとても倖せを感じると思います。
あの世にお酒はあるのかな。
そうだ、今度はタバコを持っていってあげよう。※2019年秋に妻と子供たちと母を連れてワンカップのお酒とタバコをお供えしてきました。
それではまた。
別の記事にてお会いいたしましょう。