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子供が修学旅行に行きたくないと言い出した。理由を察して不登校を防ぎたい。

更新日:

清水寺の緑

修学旅行です。

修学旅行といえば学生時代の一大イベントですね。気心のしれた仲間と何泊かの旅に出る。旅行先で非日常的な風景やお店、人々に出逢えば見識も広がりよい思い出となること請け合いです。

しかしながら修学旅行。

いつもと違う環境が故にとてもストレスがかかりやすい。ストレスは環境の変化によってもたらされるもの。例え楽しいよい出来事でも心に負担をかけています。気がついていない人も少なからずいるのですが、現代社会では情報も価値観も複雑になりストレスのかかり方もやや特殊な状況となっています。

そして子供が修学旅行に行きたくないと言い出してしまった。

なぜそんなことを言い出すのか?理由は?修学旅行に行かないとその後友人と疎遠になって不登校になるのではないだろうか?

どうすればよいのでしょうか?

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子供が修学旅行に行きたくないと言い出した

言い出しましたか。
お子さんが修学旅行に行きたくないと。
まずはじめにお聞きしたいのは、修学旅行に行きたくないと言った時のお子さんの様子はどうでしたか?
・消え入りそうな声だった
・むしろやけくそで元気はつらつだった
・言うのを躊躇っていたけどようやく言ったような様子だった

え、わからない?
とりあえず行きたくないって言ってきたからどうしようかと思っている?

それは本当にお子さんからお話を聞いたのでしょうか?
行きたくないと言っていたのを聴いただけで、お子さんの意見を聞いていないように見受けられます。

すみません、僕も少し感情的になってしまいました。

論理的に考えなければなりませんね。
論理的思考のはじめの一歩は現状把握です。
まずは、お子さんが修学旅行に行きたくないと行った場合に想定されるその理由をみていきましょう。

子供が修学旅行に行きたくないその理由

友達がいない

まあ定番ですね。仲のいい子たちと離れ離れになっちゃった。
ひとりだとつまんないしあまり知らない子たちと寝泊りするのもなんか嫌だし。
もう修学旅行に行かなくってもいいかなあ、という場合です。
理由がこれだけの場合はまだ軽めの状況です。
そもそも修学旅行で仲良くなる友達だっているわけで「何事も経験」と言っていい範疇かなあと思います。
「行けばわかるさ、迷わず行けよ」

むしろ敵がいる、いじめられる

こちらも定番でしょう。意図的に攻撃される場合です。

こうなってくると話は変わってきます。
最近の社会はいじめが問題としてとりあげられるようになって久しいですがいじめの本質とは何でしょうか?
それは「人間の本来持つ攻撃性」だと思います。
一昔、いやそれより前、よき昭和の時代であればその攻撃性は表に出ることで発散される側面もありました。
よくあった状況が「男子が殴り合いのけんかをして先生が止めた」というパターン。
もう表立って対立をするわけですね。でもそうすることで人間の本来持つ攻撃性は発散されていた。

かたや現在はどうでしょうか?

殴り合いのけんかなど、とんと聞いたことがありません。
よって本来人間の持つ攻撃性は人間個人の心のなかでふつふつと煮詰まることになりました。
でも攻撃性のはけ口はどうするか。そうですね、弱い人間をバレないように攻撃するのです。
「便利」「表面上問題をおこさない」という劇薬のような現代社会の慣習、ルールによって我々の人間性も異常をきたしているのかもしれません。

それでもあなたは、お子さんが「爪を隠した猛獣のような人間どもがいる敵地に何泊かを共にする修学旅行」に参加したほうがいいと思いますか?

風呂で裸になるのがいや

こちらは性的な悩みでしょうか。クラスメイトの前で裸になるってちょっと恥ずかしいですよね。わかります。
ちょっと特殊な体つきをしている場合もありますしもう精神的に裸を見られるのがどうしてもいや、耐えられないというパターンもあります。
その場合は修学旅行に行くけれど皆とお風呂に入らない、という選択肢があります。
(1) 風呂の時間にお腹が痛いと先生に言ってトイレへ。
(2) みんなが風呂に入る時間が終わったあとに「治ったので風呂に入りたい」と告げる。
この作戦、先生が頑固一徹だと「風呂の時間は終わりじゃ~!」とか言って入らせてくれない可能性がありますので柔軟な考え方をする先生にお願いするのがポイントです。
また、万が一風呂を逃した場合はタオルを濡らして顔、首元、脇の下、股、おしりを拭くだけでも気分が違います。電子レンジが使える環境であれば濡らしたタオルをビニール袋に入れて500wで40秒ほどするとほかほかタオルが出来上がります。あたたかいタオルで身体を拭くとなお気持ちいいです。

体調が悪くなる

いろいろありますがストレスを感じすぎて自律神経が乱れている場合です。
こうなると
・バスに酔って吐く
・バスの移動中急にトイレに行きたくなって冷や汗をしながら我慢する
・体がだるくて席から起き上がれない
などの状態が想像できます。
ちなみにその症状、授業中も発症している可能性があります。
僕も高校1年生のとき、冬の授業中にどうしてもトイレに行きたくなり冷や汗をかきながら我慢していたのですがついに先生に直訴。
以来、PTSDだったのでしょうか?授業中にトイレを冷や汗をかきながら我慢する日々が1年以上続きました。
僕は高校生の時だったのでよかったのですが中学生、ましてや小学生は残酷ですからね。
こういうことがいじめのきっかけになったりするのです。
それにしても今思えば「体調が悪いから保健室」という理由のほうがよかったですね。何事も無理すると負担になります。

そもそも何が楽しいの?

斜めに構えているタイプですね。
このタイプの弱点は挑戦しないこと、めんどくさいと思って行動しないことです。
プライドが高かったりまだ逆に低かったりするので気分の浮き沈みが激しいですね。
このタイプの子供にに僕が修学旅行に行くように薦めるとすればそうですね
「迷わず行けよ、いけばわかるさ」
「頭のなかで勝手に結論つけるのは簡単だけど、今後頭のなかで追い詰められた時の逃げ口として自分の価値観と違う経験が役に立ったりする時もある」
「社会の成功者は実はみんなバカだ。バカになって挑戦したから、とある時にチャンスを掴んで成功したんだ。お前はクラスメイトをバカにしてる、もしくは自分がバカにされていると思っているかもしれないがそんなバカな付き合いが役に立つ時もある。」
なんて言うかもしれませんね。

子供が修学旅行に行かないと不登校になるのでは

修学旅行に行かなくて仲間はずれになったから不登校になる?

もうそればっかりはその時になってみないとわからないですが、しかしながら僕のまわりで修学旅行に行かなかったから不登校になった人間、はいまのところ知りません。
もともと不登校で修学旅行に行かなかった人間なら何人か知っていますが、修学旅行がきっかけで、というのはないなあ。

どうしても心配ならば、修学旅行の欠席の理由は学校側には正直に事情を伝えて、クラスメイトには「田舎のおじいさん(おばあさん)が亡くなった」として先生からは「可愛がってくれたおじいさんだったから、最後のお別れをしたいそうだ」と伝えてもらえば旅行後も登校しやすいと思いますよ。

子供が修学旅行に行きたくないと言い出した~まとめ~

いかがでしたでしょうか。

子供が修学旅行に行きたくない、なんて言い始めると焦りますよね。
えっでも修学旅行って普通行くし、クラスメイトで仲間はずれになりはしないかしら、とご心配かもしれませんがお子さんも大人への階段を昇っている途中です。
走って階段を昇るのもありかもしれませんが、まずはゆっくりとお子さんのお話、ご意見を聞いてみてはいかがでしょうか?
お子さん、とはいえ自分とは違う他人であることに変わりはありません。
子供のことだから、とタカをくくって親の思いで事を進めるのではなく、本当にしっかりとお子さんのお話を聞いてあげてください。

そうすれば何かが手遅れになるまえに、間に合う、かもしれません。

また、お子さんは大変なストレスを抱えている場合もありますので親のあなただけはお子さんの存在を無条件で認めてあげてくださいね。
あなたは何もしなくても存在していいの、生きていてもいいのよ、と。
その前提があれば、会話も少しずつでも前に進んでいくのではないかと思います。

それでは、また。
別の記事にてお会い致しましょう。

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