骨粗しょう症。
骨密度が低下することで骨が脆くなり骨折をしやすくなります。
骨折というと激しい衝突や無理な運動をして怪我をすると発生するイメージですが、骨粗鬆症となり骨密度が低下すると歩いたりつまずいたりといった日常生活のなかで普通に骨折してしまったりします。
骨が折れやすくなる骨粗しょう症ですが、他にどのような特徴がある病気なのでしょうか
原因と対策は?
確認してきましょう。
Contents
骨粗しょう症とはなんぞ
冒頭で述べたとおり、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を骨粗しょう症といいます。
骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手をついたり、くしゃみをしたなどの日常のわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくありません。
病院でレントゲンを撮影してもらうと骨粗しょう症の人の骨の構造が脆くなっている様子が確認できます。
骨粗しょう症の原因
骨粗しょう症は年齢とともに発症する確率があがります。
統計では50代から徐々に増加しはじめ、60代、70代と年齢を重ねるにつれ比例的に増えていきます。
その原因は
・カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きの低下
・骨の新陳代謝機能のうち骨を形成する機能の低下
・閉経後のホルモンバランスの変化
・無理なダイエットや運動不足などの生活習慣
・喫煙や過度な飲酒などの習慣
・関連する病気や薬(内分泌疾患、関節リウマチ、糖尿病など)
があります。
特に若い人でも無理なダイエットをしていると骨密度が低下し骨粗しょう症を発症することもあります。
症状のチェック
以下の質問項目のうち1つでもあてはまれば、骨粗しょう症の可能性があります。
医療機関での検査をおすすめします。
□背中や腰が曲がってきた
□背中や腰に痛みを感じる
その他、日常生活のちょっとした変化も骨粗しょう症に気づくきっかけになります。
□すぐに息切れする
□以前から着ていた服の身丈が体に合わなくなった
□重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む
加齢によってこれらの傾向はさらに高まるので要注意ですね。
骨粗しょう症にならないための対策
食事
骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂取しましょう。
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
◆ビタミンD
サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など
◆ビタミンK
納豆、ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
スナック菓子、インスタント食品、アルコール、タバコ、カフェインを多く含むコーヒーなど
日光浴
カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、紫外線を浴びることで体内でもつくられます。
とはいえ、夏の直射日光を長時間浴びる、などすると皮膚のやけどを招きますのでNGですが、適度な日光浴は骨の健康に役立ちます。
・夏であれば暑さを避けて木陰で30分程度過ごす
などで十分です。
運動
骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。
散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。
ただし無理は禁物です。
また既に骨粗しょう症治療中の方やヒザに痛みを感じる方は医師の診察、相談のうえ最善策を検討しましょう。
転倒に注意
たとえ長年住み慣れた家でも、ちょっとした段差や浴室の湿気によって滑りやすくなった床など危険はいっぱいです。
・床に物を置きっぱなしにしない
・玄関など段差のあるところでは、台を置いて段差を小さくする
・滑りやすい靴下、スリッパをはかない
・浴室やトイレ、階段に手すりや滑り止めを設置する
・寝室の枕元や廊下の足元に証明を設置する
定期的な骨密度検査
症状が認められなくても女性は40歳を過ぎたら定期的に骨密度検診を受けましょう。
5年に1度の検査、できるならば1年に1度の検診を受けるのが推奨です。
骨密度検診はお住まいの地域の広報誌やホームページ、保健センターに問い合わせるなどして確認できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
男性もそうですが、特に女性は年齢を重ねると骨密度が低下する傾向にあります。
骨粗しょう症になり一度骨を折ってしまうなどするとくせがついてなかなか完治しにくい状況になります。
運動や食事に配慮して、普段から骨粗しょう症の発症リスクを低下させるようにしましょう。